「I Love 高崎!」

群馬県高崎市の整体院院長のTakasaki Love なブログです。

ジャンパー膝・有痛性外脛骨のバスケ部の高校生

「ひざ痛で7割くらいの練習しか出来ないようなんです。」

とご父兄に付き添われて来室のK君は高2のバスケ部。


小学生の頃から有痛性外脛骨の痛みがあり

練習出来ないほどではないが

いつも痛い状態で練習していたそうです。


中3の頃から膝に痛みを感るようになって

大学病院や整体へも行きましたが

改善しなかったそうです。





初回来室時の痛みは

両ひざの屈伸痛(90度位)

両ひざ膝蓋骨下の圧痛

左足首の内反時に外脛骨付近に痛み

平常時も外脛骨付近に圧痛






初回

有痛性外脛骨もジャンパーズニーも

キチンと施術すれば痛みが取れることを納得してもらうために

セルフエクササイズで自分で痛みを軽減させてみます。



最初に古い症状の外脛骨の痛みのセルフエクササイズから。


組織復元法を指導しながら圧痛の確認。



お父さんもお母さんも心配して

「どう?」日頃から彼は無口なのだそうです。

「さっきより楽」

K君自身もやってみて

「結構痛くない」


次に左足首内反時の痛み、

角度を探しながら関節動作法で。

やり方を教えて自分でもやってみます。


「痛くない」


こうやって痛みが取れていくと

K君の集中度も挙がってきます。



次に膝蓋骨下の圧痛も組織復元法で取ってみます。

左足は見本に私が。

右足はK君が。


結構きれいに取れました。



(ひざ関節を動かさない)大腿部のストレッチで

筋肉を緩めた後はひざの関節動作法を。


これも左は私が、右はK君が。


膝の屈伸痛は一遍にはとれませんが

大幅に可動範囲が広がりました。


例えジャンパーズニーと云われても

有痛性外脛骨と云われても

やり方次第で症状が改善出来る事を理解してもらったところで

施術に入ります。




ベッドにあおむけになったK君を観察すると

体幹がくの字に歪んでいるのが顕著でしたので

ご父兄にも確認してもらい

「こう云った歪みが痛みの本当の原因かもしれませんよ」と

説明し施術を始めました。


体幹の循環を高める操法をした後

うつ伏せで下肢から筋肉の緊張を取って行きます。


かなり緊張が強い筋肉で

ご父兄のサポートで自宅でも筋肉を緩めてもらうように

セルフエクササイズををレクチャーしながら施術を進めます。


最後再び症状の確認をします。


外脛骨の圧痛・内反痛はきれいに取れました。

ひざ下の圧痛も綺麗に取れました。



膝の屈伸は大幅に可動域が広がりました。


正坐まですると痛みが残りましたが

ご父兄は「息子が正坐をしているのを初めて見た」と

大変喜んで下さいました。



今回は深追いせずに

セルフエクササイズをおさらいして次回としました。


ご父兄も「痛み無くバスケをやらせてあげたい」

熱心に見学されセルフエクササイズを覚えて行かれました。



有痛性外脛骨やジャンパーズニー・オスグットなどは

医療機関などではなかなか効果ある治療法がなく

無理をせず・自然に痛みが無くなるのを待つような

治療?指導?が多いようです。


しかし選手やご父兄は、いつになった痛みが取れるのか不安で

改善を諦めて痛みを我慢して練習したり

プレー自体をあきらめてしまうことも多いようです。

 

 

2回目(1週間後)

両ひざの屈伸は少し戻っていましたが

(初回施術前より全然いいが、施術後から見ると少し戻る)

膝蓋骨下の圧痛・左足首の外脛骨付近の痛みは

安定しているようでした。


 

お父さん・お母さんも時折手伝って

セルフエクササイズをしっかりやっていたそうです。


これが続くと回復も早いです。



少し戻っていた膝の屈伸に

井本整体で習った「ひざの体操」をやってみます。


名前はひざの体操ですが

実際は腰の反りを作る体操です。



最初手本を見せ、次にK君を誘導してやってみます。


これは結構きつい体操ですが

終わった後は前回施術後くらいの

ひざの屈伸が出来るようになっていました。


改めて体幹の循環を上げる施術から。

基本の施術が終わった後は

うつ伏せで下肢の筋肉を緩めていきます。


うつ伏せで筋肉を緩めた後、

確認のため膝を曲げていくと

左膝は曲がりにくかったので

原因個所を探していきます。


仙腸関節・股関節・臀部...ハムストリングで反応がありました。


ハムストリングを緩めると膝も曲げやすくなりました。


この緩め方もセルフで出来そうなのでレクチャーしておきます。


ここで正坐・膝の屈伸を確かめてみます。

正坐は踵にお尻を載せて体重をかけると

痛みが出ましたが、

屈伸はしっかりとお尻を下ろすことが出来ました。




セルフエクササイズのおさらいをして次回としました。



自宅でもしっかりセルフエクササイズをしていたので

順調な回復を見せているK君、

もう少しで痛み無くバスケが出来るからね。

 
 
3回目 (2週間後)

1週間の試験期間中、身体を休ませ

その後1週間部活をやっての施術となりました。


「練習してみてどうでしたか?」

「何年かぶりに痛み無くバスケが出来ました!」


外脛骨の痛みも両ひざの痛みも無くバスケが出来たのは

数年ぶりだそうです。




試験期間中は練習も休みで身体を休められたこと、

その間も息抜きも兼ねてセルフエクササイズを続けていたこと、

などが功を奏して痛みが取れたと考えられます。


それにしても見事な回復力です。


現在の状況を検査していきます。

今回も屈伸は問題なく出来ましたが

正坐は最後きつくなりました。


体幹の循環を高める操法をした後

下半身の関節の可動域を検査しながら

周辺の筋肉を緩めていきます。


練習後なので大腿部の緊張があり

股関節やひざ関節の動きを制限しているようでした。


左足首の有痛性外脛骨は初回以来

痛みも再発していません。


今回は腹部を重点的にチェックし緩めて行きました。


元々腹部を重視する施術をしていましたが

このところ腹部の重要性を再認識しています。


今回も施術後は(長時間はきつそうですが)

正座が出来る所まで調整できました。


セルフエクササイズをおさらいして次回としました。



これからもしっかりとコンディションを整えて

精一杯バスケを楽しんでほしいです。


お父さんからメッセージを頂きました。

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