寝違えの様な背中の動作痛 １

身体を動かすと背中が痛くなったとＭさん（３０代男性・事務職）

３カ月位前からの症状だそうです。

身体を動かすと背中の上部から「ビリッ」とした痛みが走るそうで

「寝ていても痛みで起きてしまう」こともあるんだそうです。


例えると首に起こる寝違えが

背中に起こってしまったような痛みだそうです。


しかし通常だと１週間ほどで自然治癒することの多い

この手の痛みが３か月も継続しているのは

相当身体の歪みがあると思われます。


動作検査をすると

身体を捻ったり側屈の動作が入ると

胸椎の上部から下部にかけて痛みが出ます。


寝たり起きたり姿勢を変えるもの大変なようなので

最初に座位で取れる痛みを取ってしまいましょう。


骨盤周りや側腹を緩めて動作痛の状態を確認していきます。

一か所痛みが取れると今度は次の場所の痛みが出てきます。


すこし痛みが軽減出来たところで

施術台に仰向けになって

じっくり歪みを調整していきます。

仰向けの姿勢を見ただけでも判るほどの

骨盤の歪み・腰椎の捻じれ・股関節の左右差

胸郭（肋骨）の歪み．．．

これらが合わせ技で背中の寝違えの自然治癒を妨げていたようです。


体幹の循環力を高め歪みを解除していきます。

この時点でゆっくりと丁寧に動けば

寝返りや起き上がりでの痛みは大幅に改善していました。

最後に座位で痛みの残る動作を確かめながら

胸椎の関節動作法を掛けていきます。


最後に動作の確認をして

「当初の痛みは半減した」そうなので

次回予約を入れて終了としました。

今はまだ身体が歪んだ状態を形状記憶しているので

丁寧な動作を行いつつ、こまめに歪み取りのエクササイズを

繰り返す必要があります。

 

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