「骨には異常なし」といわれた股関節・そけい部痛の高校球児
強豪校で練習に励む高校球児のF君(高2)。
2カ月位前から左の股関節・そけい部周辺に
痛みが出るようになってしまいました。
初回来室時の症状は
左足を動かすと左足の内転筋からそけい部・下腹部辺りまで痛い、
特に股関節を内転・内旋(バッティングで膝を締める動作)が痛い、
内転筋・恥骨周辺に圧痛がある、
状態でした。
練習は別メニューで行っているそうです。
病院では股関節の「骨には異常なし」で
痛み止めを処方されています。
これで痛みが取れないようなら
関節にヒアルロン酸を入れてみてはと云われています。
初回
全身の疲労により筋肉が緊張しているため
多くの関節の可動域をが制限されています。
「股関節」周辺が痛いことから
本人も病院も股関節に問題があるとしていますが
当方の検査では(痛みはありますが)
股関節の歪みや関節の引っ掛かりはそれ程見られません。
圧痛も細かく見ていくと股関節・そけい部と云うより
内転筋~恥骨にかけての痛みが顕著です。
股関節以外の影響も念頭に
先ずは体幹の体液循環の調整をしていきます。
この時点では
あまり股関節の可動痛に変化はありません。
次は腹部の緊張を取っていきます。
腹直筋・外腹斜筋・内腹斜筋・大腰筋...
かなり緊張が強いです。
最近では中学・高校の運動部でも
盛んに筋トレ・体幹トレを行っていますが
F君のチームでも熱心に体幹トレを行っているそうです。
Fくんの腹部(特に腹直筋)はあお向けでリラックスした状態でも
緊張が解けずにカチカチの状態です。
腹直筋・大腰筋が緊張したまま体幹を捻れば
筋肉の付着部の椎骨や小転子に負担が掛ることになります。
特に可動範囲が広い股関節への影響は大です。
頭部第2を刺激して腹直筋を緩めると
「さっきより動かしやすいです。」
更に左の内転筋から恥骨周辺の圧痛を
カウンターストレインで取っていくと仰臥位での股関節の可動痛は
「だいぶ痛みが軽くなりました」
試しに起き上がってバッティングの素振りをしてもらうと
「まだ痛みはありますが、足を踏み出せます。スゴイ!」
もう1度あお向けで右の腹部を緩めてバランスを取っておいて
左右の大腰筋をMETでストレッチしていきます。
今度は先程の素振りで気になった広めのステップ幅を少し狭めて
「また痛みが軽くなりました。」
当初の痛みが10⇒3位まで軽減しました。
今回は深追いせずにここまでにして
何故痛みが出てしまったか、何故痛みが軽減したか、
どうすれば再発を防止できるかを説明し次回としました。
当室の整体では「検査」によってクライアントさんの身体の状態を把握し
施術・再検査を繰り返していきます。
クライアントさんが思っている悪い所と
検査によって判明した原因は一致しないことがあります。
先入観にとらわれない丁寧な検査が改善への第1歩となります。
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