慢性肩こりの原因はどこに １

紹介でお見えのSさん（60代女性）。

お勤めしていた頃からの慢性肩こりで

かなり頻繁に揉みほぐしに通っていたそうです。

以前からのクライアントさんの娘さんの勧めで来室です。

右肩がいつも凝って辛いそうで

その他に右股関節付近の動きが悪いのと

正坐の時に両ひざに違和感があるのが気になっているそうです。

最初に座位の検査です。

左右の骨盤・脊柱の動きは硬いです。

肩の挙上は左はスムーズですが、右は150度位でストップします。

右の上部僧帽筋（首から肩にかけての筋肉）は硬くなっています。

腰の回旋も右回旋が行きずらい。

仰向けでの検査では左の肋骨に硬さがあり

右の股関節に可動制限がありました。

まずは歪みを整え体液の循環をスムーズにしていきます。

お嬢さんから当室の整体についてお聞きになっているとは思いましたが

長年揉みほぐしに慣れ親しんでおられたので

当整体室の身体観・健康感などを説明しながらの施術となりました。

右股関節の可動・肋骨の硬さが少し改善しました。

もう少し循環を上げていくために筋肉をポンプしていきます。

これで右股関節の可動はよくなりました。

座位で再検査すると

骨盤の動き・脊柱の硬さ・腰の回旋は改善していましたが

肩の挙上制限が残っていました。

この肩に悪さしている真の原因を探していきます。

再度あお向けでＴＬという手法でポイントを探していきます。

まず大胸筋で反応がありました。

大胸筋を筋ゆるで緩めると上部僧帽筋の緊張も取れました。

「こんなに柔らかくなったの久しぶり！」と実感してもらえました。

次に三角筋（腕の付け根の外側）でも反応がありました。

こちらも筋ゆるで緩めます。

これでもう一度座位で再検査。

肩の挙上も耳まで付くようになりました。

まだ少しコリ感・刺激の物足りなさ感があるようでしたが

肩周辺の筋肉も柔らかくなり、動きも改善しましたので

深追いせずに終了としました。

セルフエクササイズのおさらいをして次回としました。

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