膝に水が溜まり夜間痛もあるひざ痛　１

昨年の秋ごろから右膝に水が溜まるようになってしまい、

今年になってからは痛みも強くなり、

最近では毎日膝の水を抜いているＲさん（５０代女性・病院勤務）。

どの様にでも膝を動かすと痛く、夜間痛もあるそうです。

桐生市からの来院で頻繁には通えないため

付き添いの娘さんにも改善を確認してもらったり、

やり方を覚えてもらいながらの施術です。

初回

先ずは腰掛けた姿勢で膝の腫れ・浮腫みに

組織復元法と軽擦を掛けていきます。

数分続けていると外目でも浮腫みが引いてきたのが判ります。

娘さんも

｢お母さん、膝の周りが細くなってきたよ｣

Rさんも

｢ホントだねぇ、これなら自分でも出来そうだねぇ。｣

膝周辺のハリ・緊張を少し取って仰向けが楽になったようなので

身体の循環を改善していきます。

次に下半身の関節の調整をしていきます。

膝の痛みは膝だけに問題があるわけではなく

股関節や足関節などの問題を受けていることがよくあります。

彼女の場合も股関節の動きは悪くなっていました。

次にうつ伏せで下肢の緊張を緩めてから再度膝の関節動作法で

曲げ伸ばしの痛みをとっていきます。

ここで一度起き上がって確認です。

『まだちょっと痛いですけど、大分楽になりました。』

右膝周辺の腫れ・浮腫みも

娘さんが撮っていた写メと比べると

幾分スッキリとして来ているのが判ります。

注意事項を説明して次回としました。

２回目（２日後）

歩いたり・立ったり座ったりでも痛みが軽減し、

膝も熱を持たなくなって腫れも引いてきました。

歩き方もあまり右膝を庇わなくなりました。

試しに段差を上り下りしてもらうと

少し痛みが出ますが、これも膝下の固定で軽減します。

『そう云えば、去年痛くなった時も

足踏みのトレーニング機器でトレーニングしてからでした。』

頑張り過ぎたのかもしれませんね。

今回も付き添いの娘さんに

セルフエクササイズをお見せしながらの施術です。

体幹の循環を高めた後

うつ伏せで筋肉の調整をしさらに循環を高めておきます。

今まで水を抜くためのハリを入れていたところに

局部的に圧痛がありましたが、これも組織復元法で軽減できました。

今回は下半身の施術も順調に可動範囲が改善でき

整えられました。

ここで一度確認のため起き上がって検査してみます。

｢ひざの曲げ伸ばしも楽になっています。

ひざの浮腫みもほとんど取れたみたい。｣

後は無理のない範囲で少しずつ動かしながら

正しい歩行フォームを覚え、筋力を取り戻して行きます。

３回目（１週間後）

今までは右膝が不安で娘さんに連れてきてもらっていましたが

今回は桐生から自分で車を運転して来られました。

前回の施術でかなり痛みが軽減していたので

仕事に復帰されました。（２日間出勤後の来院です）

偶にピリッと痛みを感じる時もあったそうですが

殆ど気にならないで収まっているそうです。

久しぶりの仕事なので、

肩や背中が張って疲れた感じがあるそうです。

右膝は現在まで水も溜まらず、熱感も起きていないようです。

段差も昇り降り出来ています。

ひざ周辺の圧痛、注射針の後の圧痛も痛みが消えていました。

見事な回復力です。

体幹の循環を高める操法をした後

膝だけでなく股関節や足首の可動もチェックしていると

股関節を内旋（つま先を内股に）する動きで

膝がしらに少し痛みが残るようでした。

ひざ裏の圧痛を処理して痛みが軽くなり、

脛骨内側の圧痛をとっていくと痛みが解消しました。

右足は少し小趾側重心のようです。

まだ痛かった頃に膝を庇って

方々に負担を掛けていた癖が残っていたようです。

膝の熱感も取れ、腫れも落ち着いているので

身体（筋肉）の疲労をとる為にも

じっくりと眺めの入浴を心がけてもらいます。

お仕事の方も身体と相談して

少しずつペースを上げると良いでしょう。